給湯器の水抜き完全ガイド|凍結防止から長期不在時まで、正しい手順と注意点を徹底解説 - 給湯器パンダ®

給湯器の水抜き完全ガイド|凍結防止から長期不在時まで、正しい手順と注意点を徹底解説

「給湯器の水抜き」と聞いて、具体的に何をすれば良いのか、なぜ必要なのか、疑問に思う方もいるかもしれません。

特に冬場の凍結対策や、長期間家を空ける際には、給湯器の水抜きが非常に重要な作業となります。

この記事では、給湯器の水抜きが必要となるケースから、給湯器の種類別の具体的な手順、注意点、さらには水抜き後に給湯器を再び使用する際の通水方法、万が一凍結してしまった場合の対処法まで、網羅的に解説します。

正しい知識を身につけ、給湯器をトラブルから守り、長持ちさせるための一助となれば幸いです。

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監修者:伊藤 洵弥

監修者:伊藤 洵弥

給湯パンダ 給湯器事業部長

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給湯器の水抜きとは?なぜ重要なのか?

給湯器の水抜きとは、給湯器本体や接続されている配管内部の水を排出する作業のことです。

この作業がなぜ重要なのか、主な理由と怠った場合のリスクについて見ていきましょう。

水抜きが必要となる主な理由

給湯器の水抜きが必要となる主な理由は以下の通りです。

  • 凍結防止: 冬場、外気温が氷点下になると、給湯器本体や配管内部の水が凍結する可能性があります。水は凍ると体積が増えるため、配管や給湯器内部の部品を破損させ、水漏れや故障の原因となります。特に、気温が著しく低下する地域や、給湯器が屋外の風通しの良い場所に設置されている場合は注意が必要です。
  • 長期不在時: 旅行や帰省などで長期間(一般的に1ヶ月以上が目安)家を空ける場合、給湯器を使用しない間も内部に水が溜まったままになります。この水が時間経過とともに水質が悪化したり、万が一の漏水リスクを避けるために水抜きが推奨されます。
  • メンテナンス・交換時: 給湯器の修理や交換を行う際には、作業前に内部の水を抜く必要があります。
  • その他: 引越しで給湯器を取り外す前や、台風などの自然災害に備えて一時的に使用を中止する場合などにも水抜きを行うことがあります。

水抜きを怠った場合のリスク

給湯器の水抜きを怠ると、以下のようなリスクが発生する可能性があります。

  • 給湯器・配管の破損: 凍結による体積膨張で、給湯器内部の熱交換器や配管が破裂・亀裂する。
  • 水漏れ: 破損箇所からの水漏れにより、家財が濡れる二次被害が発生する。
  • 給湯器の故障: 内部部品の損傷により、給湯器が正常に作動しなくなる。
  • 修理・交換費用: 破損や故障の程度によっては、高額な修理費用や、給湯器本体の交換が必要になる。
  • お湯が使えない不便: 故障してしまうと、復旧するまでお湯が使えなくなり、生活に支障をきたす。

これらのリスクを回避するために、適切なタイミングで正しい方法で水抜きを行うことが非常に重要です。

給湯器の水抜きが必要になる具体的なケース

具体的にどのような状況で給湯器の水抜きを検討すべきか、さらに詳しく見ていきましょう。

凍結防止

冬場の凍結は、給湯器の故障原因として最も一般的なものの一つです。

  • 気温の目安: 一般的に外気温が0℃以下になる予報が出ている場合や、数日間連続して氷点下になるような場合は、水抜きを検討しましょう。特に、夜間から早朝にかけては気温が大きく下がるため注意が必要です。
  • 給湯器の設置場所:
    • 屋外設置: 屋外に設置されている給湯器は、外気の影響を直接受けるため凍結しやすいです。
    • 北向き・風通しの良い場所: 日当たりが悪く、冷たい風が当たりやすい場所に設置されている給湯器も注意が必要です。
    • 配管が露出している: 給湯器本体だけでなく、接続されている給水・給湯配管、追い焚き配管などが保温材で十分に保護されておらず、露出している場合は凍結リスクが高まります。
  • 凍結しやすい給湯器のタイプ:
    • 追い焚き機能付き給湯器: 浴槽と給湯器を繋ぐ追い焚き配管は、構造上水が残りやすく、凍結しやすい箇所の一つです。
    • 古い機種: 近年の一部の給湯器には自動凍結防止機能(機器内の水を循環させたり、ヒーターで保温したりする機能)が搭載されていますが、古い機種には搭載されていない場合や、機能が限定的な場合があります。

長期不在時

長期間家を留守にする際も、給湯器の水抜きが推奨されます。

  • 不在期間の目安: 一般的には1ヶ月以上家を空ける場合は、水抜きを検討しましょう。数週間程度の不在であれば、給湯器の電源をOFFにする程度で問題ない場合もありますが、冬場の不在と重なる場合は凍結防止の観点からも水抜きが推奨されます。
  • 不在中の給湯器の状態: 電源をOFFにしていても、給湯器内部や配管には水が残っています。

メンテナンス・交換時

給湯器の点検、修理、または新しい給湯器への交換作業を行う前には、安全かつスムーズに作業を進めるために水抜きが必要です。この場合は、作業を行う専門業者が指示を出すか、作業の一環として行うことが一般的です。

その他(引越し時、災害対策など)

  • 引越し時: 住居を変わる際に給湯器を取り外す場合は、事前に水抜きを行います。
  • 台風・災害対策: 状況によっては、安全確保のために一時的に給湯器の使用を中止し、水抜きを行うことが推奨される場合もあります。

給湯器の種類別・水抜きの方法

給湯器にはいくつかの種類があり、それぞれ水抜きの方法や注意点が異なります。

代表的な給湯器の種類別に、水抜きの基本的な手順を解説します。

作業を始める前に

  • 取扱説明書の確認: お使いの給湯器の取扱説明書には、機種ごとの正しい水抜き方法が記載されています。必ず事前に確認しましょう。
  • 準備するもの: 機種によって多少異なりますが、一般的に以下のものがあると便利です。
    • マイナスドライバーまたはプラスドライバー(水抜き栓の種類による)
    • バケツまたは洗面器(排水を受けるため)
    • 雑巾やタオル(濡れた箇所を拭くため)
    • ゴム手袋(任意:凍結した箇所に触れる場合や、汚れ防止のため)
  • 安全確保: 作業前に給湯器の電源プラグを抜くか、専用ブレーカーをOFFにしてください。ガス給湯器の場合は、ガス栓も閉めます。火気の使用は厳禁です。

ガス給湯器(追い焚き機能あり・なし)

一般的な戸建てやマンションで多く使用されているガス給湯器の水抜き方法です。

手順の概要

  1. 運転スイッチをOFFにする: 給湯器リモコンの運転スイッチを切ります。
  2. ガス栓を閉める: 給湯器本体に接続されているガス栓を閉めます。
  3. 給水元栓を閉める: 給湯器本体に接続されている給水元栓(水道の元栓)を閉めます。
  4. 給湯栓(お湯の蛇口)を開ける: キッチンや洗面所など、複数箇所のお湯側の蛇口を全開にして、配管内の圧力を抜き、残っている水を排出します。シャワーからも同様に水を抜きましょう。(この時点ではお湯は出ません)
  5. 給湯器本体の水抜き栓を開ける:
    • 給水水抜き栓: 給湯器本体の下部や側面にある、給水配管に接続された水抜き栓です。手で回せるタイプや、ドライバーが必要なタイプがあります。バケツなどで排水を受けながら、ゆっくりと開栓し、水を抜きます。
    • 給湯水抜き栓(または出湯水抜き栓): 同様に、給湯配管側の水抜き栓からも水を抜きます。
    • 機器本体の水抜き栓: 機種によっては、これらとは別に機器本体内部の水を抜くための水抜き栓がある場合もあります。
  6. 追い焚き配管の水抜き(追い焚き機能付きの場合):
    • 浴槽の循環アダプター(お湯が出てくる循環口)のフィルターやカバーを外し、そこから水を抜きます。機種によっては、浴槽の残り湯を利用してポンプを空運転させることで配管内の水を押し出す方法もあります。
    • 給湯器側にも追い焚き配管用の水抜き栓(往き・戻り)がある場合は、それらも開けて排水します。
  7. 排水完了の確認: 各水抜き栓から水が出なくなったら、水抜き完了です。
  8. 水抜き栓を閉める: 全ての水抜き栓をしっかりと閉めます。給湯栓(お湯の蛇口)も閉めます。

 

 

石油給湯器(灯油ボイラー)

石油給湯器(灯油ボイラー)の水抜き方法も、基本的な流れはガス給湯器と同様です。

  • 燃料供給の停止: ガス栓の代わりに、灯油タンクからの送油バルブを閉めます。
  • 手順: ガス給湯器の手順1~8(ガス栓を閉める部分を送油バルブに置き換える)とほぼ同じです。給水元栓、給湯栓、水抜き栓の操作を行います。
  • 注意点: 灯油を扱うため、火気に十分注意し、換気を行いながら作業しましょう。

電気温水器

電気温水器は、タンク内に大量のお湯または水を貯めているため、水抜きには時間がかかる場合があります。

手順の概要

  1. 専用ブレーカーをOFFにする: 電気温水器の電源を遮断します。
  2. 給水元栓を閉める: 電気温水器への給水を止めます。
  3. 逃し弁の操作: タンク上部にある逃し弁のレバーを操作して、タンク内の圧力を抜きます。(機種により操作方法が異なります。取扱説明書を確認してください。)
  4. 給湯栓(お湯の蛇口)を開ける: 全てのお湯の蛇口を開けて、配管内の水を排出します。
  5. 排水栓を開ける: タンク下部にある排水栓(ドレンバルブ)を開けて、タンク内の水を排水します。排水には時間がかかることがあります。排水ホースを接続して、排水溝へ導くとスムーズです。
  6. 排水完了の確認: 排水栓から水が出なくなったら完了です。
  7. 排水栓・逃し弁を元に戻す・給湯栓を閉める: 排水栓をしっかりと閉め、逃し弁のレバーを元の位置に戻します。お湯の蛇口も全て閉めます。

エコキュート

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットの2つで構成されており、それぞれに水抜きが必要な場合があります。メーカーや機種によって構造や手順が大きく異なるため、必ず取扱説明書を熟読し、指示に従って作業を行ってください。

手順の概要(一般的な例)

  1. 専用ブレーカーをOFFにする: エコキュートの電源を遮断します。
  2. 給水元栓(止水栓)を閉める: 貯湯タンクユニットへの給水を止めます。
  3. 貯湯タンクユニットの水抜き:
    • 脚部カバーなどを取り外すと、給水配管や排水栓が見えます。
    • 逃し弁を操作してタンク内の圧力を抜きます。
    • 排水栓を開けてタンク内の水を排水します。タンク容量が大きいため、排水には非常に時間がかかります。
  4. ヒートポンプユニットの水抜き:
    • ヒートポンプユニットにも水抜き栓がある場合があります。取扱説明書で位置を確認し、排水します。
  5. 給湯栓(お湯の蛇口)を開ける: 配管内の水を排出します。
  6. 排水完了の確認後、各栓を閉める: 全ての水抜き栓、排水栓を確実に閉め、逃し弁を元に戻し、お湯の蛇口も全て閉めます。

エコキュートの水抜きは複雑な場合が多いため、自信がない場合は無理せず専門業者に相談することを強く推奨します。

メーカー・機種別の注意点

繰り返しになりますが、給湯器の水抜き方法はメーカーや機種によって細部が異なります。

  • 代表的な給湯器メーカー: リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパス(ガス給湯器)、コロナ、長府製作所(石油給湯器・エコキュート)、パナソニック、三菱電機、ダイキン(エコキュート)、日立(エコキュート)など。
  • 取扱説明書の重要性: 必ずご自宅の給湯器の取扱説明書で、正しい水抜きの手順、水抜き栓の位置や種類、注意点を確認してください。取扱説明書が見当たらない場合は、メーカーのウェブサイトでダウンロードできる場合もあります。

水抜きの手順における詳細なポイントと注意点

給湯器の水抜き作業を安全かつ確実に行うための、より詳細なポイントと注意点をまとめました。

共通の注意点

  • 作業前の準備:
    • 服装: 汚れてもよい、動きやすい服装で作業しましょう。
    • 周囲の確認: 作業スペースを確保し、足元が滑りやすくなっていないかなどを確認します。
    • 火気厳禁: ガス給湯器や石油給湯器の近くでは、絶対に火気を使用しないでください。
    • 電源OFFの徹底: 感電や誤作動を防ぐため、必ず給湯器の電源プラグを抜くか、専用ブレーカーをOFFにしてください。
  • 元栓・止水栓を閉める順番と理由:
    • 基本的には、まず給湯器の運転を止め、次にガス栓(または送油バルブ)、最後に給水元栓(止水栓)を閉めます。これにより、安全に作業を開始できます。
  • 水抜き栓を開ける際の注意:
    • 固い場合: 長期間操作していない水抜き栓は固着していることがあります。無理に力を加えると破損する恐れがあるため、少しずつ力を加えたり、ゴム手袋などでグリップ力を高めて回してみましょう。それでも回らない場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。
    • 破損のリスク: 水抜き栓は樹脂製や真鍮製のものがあり、経年劣化で脆くなっていることもあります。慎重に扱いましょう。
    • お湯の噴出: 水抜き前に給湯栓を開けて圧力を抜いていても、水抜き栓を開けた瞬間にお湯や水が勢いよく飛び出すことがあります。顔や体を近づけすぎないように注意しましょう。
  • 排水時の注意:
    • 周囲への配慮: 排水が周囲に飛び散らないように、バケツや排水ホースを適切に設置しましょう。マンションの場合は、階下への水漏れに特に注意が必要です。
    • お湯の温度: 直前まで給湯器を使用していた場合、排出される水が高温になっている可能性があります。火傷に十分注意してください。
  • 水抜き後の確認:
    • 全ての水抜き栓から水が出なくなり、確実に排水が完了したことを確認します。水が残っていると、凍結のリスクが残ります。
  • 作業に不安がある場合は無理をしない: 少しでも作業に不安を感じたり、手順がよく分からない場合は、無理に自分で行おうとせず、専門の業者に相談しましょう。誤った操作は給湯器の故障に繋がる可能性があります。

凍結防止のための水抜き特有の注意点

  • いつ行うべきか: 天気予報をこまめにチェックし、最低気温が氷点下になる予報が出たら、早めに水抜きを行いましょう。「まだ大丈夫だろう」と油断していると、急な冷え込みで凍結してしまうことがあります。
  • 水抜き後の配管保温の重要性: 水抜きを行った後でも、配管自体が冷え切っていると、わずかに残った水分が再凍結したり、次に通水する際に問題が生じたりすることがあります。露出している配管には、保温テープや保温チューブを巻いて保護しておくとより安心です。
  • 自動凍結防止機能との使い分け:
    • 最近の給湯器には、外気温が一定以下になると自動的に機器内を保温する「自動凍結防止機能」や「凍結予防ヒーター」が搭載されているものがあります。これらの機能が正常に作動していれば、必ずしも毎回水抜きが必要ない場合もあります。
    • ただし、停電時やブレーカーが落ちている場合はこれらの自動機能は作動しません。 また、非常に厳しい寒冷地や、長期間不在にする場合は、自動機能だけに頼らず水抜きを行う方が確実です。
    • 自動凍結防止機能は、主に給湯器本体の凍結を防ぐものであり、給湯器に接続されている配管(特に浴槽の追い焚き配管など)までは完全にカバーできない場合があります。

長期不在時の水抜き特有の注意点

  • 帰宅後の通水手順の確認: 長期不在後に帰宅し、給湯器を再び使用する際には、正しい手順で通水作業を行う必要があります。この手順については後述します。
  • 電気・ガスの契約: あまりにも長期間不在にする場合は、電気やガスの契約についても確認しておくとよいでしょう。

 

凍結防止のための水抜き 追加チェックポイント

 

チェック項目確認内容・対策
天気予報の確認最低気温が氷点下になるか?
水抜き実施のタイミング氷点下になる前日など、早めに実施する。
自動凍結防止機能の有無と状態取扱説明書で確認。停電時は作動しないことを理解する。
配管の保温状況露出している配管はないか?必要に応じて保温材で保護する。
追い焚き配管の凍結対策特に念入りに水抜きを行うか、浴槽の水を循環アダプターより上まで張っておく(機種による)。
不安な場合は専門業者へ相談無理せずプロに依頼する選択肢も検討する。

水抜き後の給湯器の再開(通水)方法

水抜きを行った後、再び給湯器を使用するためには、正しい手順で水を通す「通水作業」が必要です。これを怠ると、空焚き状態になったり、機器内に空気が混入して正常に作動しなかったりする可能性があります。

手順の概要(水抜きと逆の手順が基本です)

  1. 全ての水抜き栓が閉まっていることを確認する: 給湯器本体や配管の全ての水抜き栓が、しっかりと閉まっていることを再度確認します。
  2. 全ての給湯栓(お湯の蛇口)が閉まっていることを確認する: キッチン、洗面所、浴室など、家の中の全てのお湯側の蛇口が閉まっていることを確認します。
  3. 給水元栓(止水栓)をゆっくりと開ける: 給湯器への給水元栓を、最初は少しずつ、ゆっくりと開けていきます。勢いよく開けると、急激な水圧変化で配管や機器に負担がかかることがあります。
  4. 給湯栓(お湯の蛇口)を1箇所開けて水が出ることを確認する(空気抜き):
    • 給水元栓を全開にしたら、まずキッチンなど1箇所のお湯側の蛇口をゆっくりと開けます。
    • 最初は水と一緒に空気が「ボコボコ」と音を立てて出てくることがありますが、これは配管内の空気が抜けている証拠です。
    • 水がスムーズに、途切れることなく出るようになるまで蛇口を開けておきます。
    • 空気抜きが完了したら、その蛇口を閉めます。他の蛇口からも同様に空気抜きを行うとより確実です。
  5. ガス栓を開ける(ガス給湯器・石油給湯器の場合): ガス給湯器の場合はガス栓を、石油給湯器の場合は送油バルブを開けます。
  6. 電源を入れる(運転スイッチをONにする): 給湯器の電源プラグをコンセントに差し込むか、専用ブレーカーをONにし、リモコンの運転スイッチを入れます。

通水時の注意点

  • 水漏れの確認: 通水後、給湯器本体や接続配管、水抜き栓などから水漏れがないか、十分に確認してください。特に水抜き栓の締め忘れや緩みがないか注意しましょう。
  • エラー表示の確認: 電源を入れた後、リモコンにエラー表示が出ていないか確認します。もしエラーが表示された場合は、取扱説明書でエラー内容と対処法を確認し、必要であればメーカーや専門業者に連絡しましょう。
  • お湯が出るまでの時間: 通水直後は、すぐにお湯が出ない場合があります。給湯器が作動し、配管内の水がお湯に変わるまでしばらく待ちましょう。
  • 異音・異臭がないか: 給湯器の作動中に、普段と違う異音や異臭がないか注意しましょう。異常を感じたら、すぐに使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。

もし給湯器が凍結してしまった場合の対処法

万全を期していても、急な冷え込みなどで給湯器や配管が凍結してしまうことがあります。慌てず、適切な対処を行うことが重要です。

やってはいけないこと

凍結時に誤った対処をすると、状況を悪化させたり、配管を破損させたりする危険性があります。

  • 熱湯を直接かける: 凍結した給湯器本体や配管に、いきなり熱湯をかけるのは絶対に避けてください。急激な温度変化により、配管や部品が破裂・亀裂する可能性が非常に高いです。
  • 無理に蛇口をひねる: 凍結してお湯や水が出ない状態で、蛇口を無理に回したり、力を加えたりしないでください。蛇口や内部のパッキンを損傷する可能性があります。
  • 給湯器を無理に作動させようとする: 凍結している状態で何度も電源を入れたり切ったり、運転スイッチを操作したりすると、給湯器に負荷がかかり故障の原因になることがあります。

正しい対処法

  • 自然解凍を待つ: 最も安全で確実な方法は、気温が上昇し、自然に解凍されるのを待つことです。日中になり気温が上がれば、徐々に凍結が解消される場合があります。
  • 給湯器本体や配管にタオルを巻き、ぬるま湯(30~40℃程度)をゆっくりかける:
    • 凍結していると思われる給湯器の給水バルブ周りや、露出している配管部分にタオルや布を巻き付けます。
    • その上から、人肌程度のぬるま湯をゆっくりと、少しずつかけます。熱湯は厳禁です。
    • 急激に温めるのではなく、じんわりと時間をかけて解凍するのがポイントです。
  • ドライヤーで温める:
    • 凍結箇所にドライヤーの温風を当てて、ゆっくりと温める方法もあります。
    • ただし、同じ箇所に集中して温風を当てすぎると、配管や部品が変形・破損する恐れがあるため、ドライヤーを動かしながら、適度な距離を保って温めてください。
    • 火災の危険性もあるため、周囲に燃えやすいものがないか確認し、その場を離れないようにしましょう。
  • 室内の温度を上げる: 給湯器が設置されている場所が屋内や半屋内(ベランダなど)の場合は、室内の暖房をつけて周囲の温度を上げることで、間接的に解凍を促すことができます。
  • 蛇口を少し開けておく(解凍確認のため): 凍結が解消された際に水が流れ出るように、お湯側の蛇口を少しだけ開けておくと、解凍されたかどうかの目安になります。ただし、無人のまま長時間放置するのは避けましょう。

 

 

解凍後の確認事項

無事に解凍できたと思っても、安心は禁物です。以下の点を確認しましょう。

  • 水漏れの有無: 給湯器本体、接続されている給水・給湯配管、追い焚き配管、水抜き栓などから水漏れがないか、念入りに確認します。特に凍結によって亀裂が生じている可能性があります。
  • 正常に作動するか: 給湯器の電源を入れ、お湯が出るか、追い焚き機能が正常に作動するかなどを確認します。
  • エラー表示が出ていないか: リモコンにエラーが表示されていないか確認します。

専門業者に依頼する目安

以下のような場合は、無理に自分で対処しようとせず、速やかに専門の修理業者に連絡しましょう。

  • 自分で対処しても凍結が改善しない場合: ぬるま湯をかけるなどの対処をしても、長時間お湯が出ない場合。
  • 水漏れが発生した場合: 解凍後や対処中に、給湯器本体や配管から水が漏れ出してきた場合。これは配管破裂の可能性があり危険です。すぐに給水元栓を閉めて業者に連絡してください。
  • エラー表示が解消されない場合: 給湯器のリモコンにエラーコードが表示され、取扱説明書を見ても対処法が分からない、または対処しても改善しない場合。
  • 異音や異臭がする場合: 給湯器から普段と違う音や臭いがする場合。
  • 何度も凍結を繰り返す場合: 適切な対策をしているにも関わらず、頻繁に凍結する場合は、設置環境や給湯器自体に問題がある可能性も考えられます。

凍結による修理は、原因箇所や被害状況によって費用が大きく変動します。早めに専門業者に状況を伝え、適切な指示を仰ぎましょう。

給湯器の水抜きを専門業者に依頼する場合

給湯器の水抜き作業は、自分で行うことも可能ですが、機種が複雑であったり、作業に不安があったりする場合は、専門の業者に依頼することも賢明な選択です。

依頼するメリット・デメリット

メリット:

  • 確実性・安全性: プロの技術で正確かつ安全に水抜き作業を行ってもらえます。特にエコキュートなど複雑な機種の場合は安心です。
  • 手間と時間がかからない: 面倒な作業を全て任せられるため、時間と手間を節約できます。
  • 点検も兼ねてもらえる場合がある: 水抜き作業と同時に、給湯器の状態を簡単に点検してもらえることもあります(業者やプランによります)。
  • 凍結時のトラブル対応: 万が一、凍結による破損が見つかった場合でも、そのまま修理や部品交換の相談・依頼がスムーズにできます。

デメリット:

  • 費用がかかる: 当然ながら、業者に依頼すると作業費用が発生します。
  • 日程調整が必要: 業者のスケジュールに合わせて作業日を決める必要があります。

業者選びのポイント

信頼できる業者を選ぶためには、以下の点をチェックしましょう。

  • 給湯器の専門業者であるか: 水道業者やガス会社だけでなく、給湯器の設置・修理を専門に扱っている業者の方が、知識や経験が豊富で安心です。
  • 実績や口コミ・評判: インターネットでの口コミや、知人からの紹介などを参考に、実績があり評判の良い業者を選びましょう。
  • 見積もりの明確さ: 作業内容と費用内訳が明記された、分かりやすい見積もりを提示してくれるか確認します。追加料金が発生する可能性についても事前に説明があるか確認しましょう。
  • アフターフォローの有無: 作業後の保証や、万が一トラブルが再発した場合の対応について確認しておくと安心です。
  • 対応エリアと迅速性: 自宅が対応エリア内であるか、また、緊急時に迅速に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
  • 資格の有無: ガス機器の設置や修理には専門の資格が必要な場合があります(例:ガス機器設置スペシャリスト、液化石油ガス設備士など)。

 

 

費用の相場

給湯器の水抜き作業のみを依頼する場合の費用相場は、業者や地域、給湯器の種類によって異なりますが、一般的には 数千円~1万5千円程度 が目安となることが多いようです。

ただし、これはあくまで水抜き作業のみの費用です。もし凍結によって既に給湯器が故障しており、部品交換や修理が必要になった場合は、別途高額な費用が発生します。

  • 凍結による配管修理: 数万円~
  • 給湯器内部の部品交換: 数万円~十数万円
  • 給湯器本体の交換: 十数万円~数十万円

正確な費用については、必ず事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

依頼の流れ

  1. 問い合わせ・状況説明: 電話やウェブサイトから業者に連絡し、給湯器の種類、状況(凍結防止のための水抜き、凍結してしまったなど)、希望する作業内容を伝えます。
  2. 見積もり: 業者から作業内容と費用の見積もりが提示されます。内容をよく確認しましょう。
  3. 作業日時の決定: 見積もりに納得できれば、作業日時を調整します。
  4. 作業実施: 約束の日時に業者が訪問し、水抜き作業(または修理作業)を行います。作業前に最終的な作業内容の確認がある場合もあります。
  5. 確認・支払い: 作業完了後、作業内容の報告を受け、給湯器の状態を確認します。問題がなければ料金を支払います。

給湯器を長持ちさせるための水抜き以外のメンテナンス

給湯器の水抜きは重要なメンテナンスの一つですが、それ以外にも給湯器を長持ちさせるために日頃からできること、意識しておきたいことがあります。

  • 定期的なメーカー点検の推奨:
    • 多くの給湯器メーカーでは、安全に長期間使用するために、定期的な点検を推奨しています(有償の場合が多い)。使用年数に応じて、専門家による点検を受けることで、不具合の早期発見や寿命の予測に繋がります。
  • 逃し弁・減圧弁の作動点検(電気温水器・エコキュートなど):
    • タンク式給湯器の場合、タンク内の圧力を調整する逃し弁や減圧弁が正常に作動しているか、取扱説明書に従って定期的に点検しましょう。レバーを操作して水やお湯が排出されれば正常です。
  • 配管の保温:
    • 特に寒冷地では、給湯器本体だけでなく、屋外に露出している給水・給湯配管、追い焚き配管に市販の保温テープや保温チューブを巻いて凍結を予防しましょう。保温材が劣化していないかも定期的に確認します。
  • 給湯器周辺の清掃:
    • 給湯器の吸気口や排気口の周りに、落ち葉やゴミ、物を置かないようにしましょう。空気の流れが悪くなると、不完全燃焼や効率低下、故障の原因になることがあります。定期的に清掃し、常に通気性を確保してください。
  • フィルターの清掃(機種による):
    • 追い焚き機能付きの給湯器の場合、浴槽の循環アダプターのフィルターに髪の毛や湯垢が詰まりやすいです。定期的に取り外して清掃しましょう。
    • 給水元栓にストレーナー(ゴミ取りフィルター)が付いている機種もあり、ここが目詰まりするとお湯の出が悪くなることがあります。取扱説明書で清掃方法を確認しましょう。
  • 長期間使用しない場合の対応:
    • 1ヶ月以上家を空けるなど、長期間給湯器を使用しない場合は、前述の通り水抜きを行うか、少なくとも給湯器の電源をOFFにしておくことが推奨されます。
  • 異常を感じたらすぐに専門業者へ:
    • お湯の温度が不安定、異音・異臭がする、エラー表示が頻繁に出る、水漏れしているなど、少しでも異常を感じたら、自己判断せずに早めに専門業者に点検・修理を依頼しましょう。早期発見・早期対処が、大きなトラブルや高額な修理費を防ぐことに繋がります。

これらのメンテナンスを心掛けることで、給湯器をより安全に、そしてより長く快適に使用することができます。

まとめ

給湯器の水抜きは、特に冬場の凍結防止や長期間家を空ける際に、給湯器を故障や破損から守るために非常に重要な作業です。

ご自宅の給湯器の種類や設置状況に合わせて、適切なタイミングで正しい手順で水抜きを行うことが求められます。

水抜き作業のポイント

  • 事前の準備と確認: 取扱説明書をよく読み、必要なものを準備する。
  • 安全第一: 電源OFF、ガス栓(送油バルブ)OFFを徹底する。
  • 正しい手順: 給水元栓を閉め、蛇口を開放し、水抜き栓から排水する。
  • 確実な排水: 水が完全に出なくなるまで待つ。
  • 通水作業も重要: 再開時は、水抜き栓を閉め、給水元栓をゆっくり開け、空気抜きを行う。

もし作業に不安がある場合や、万が一給湯器が凍結してしまった場合は、無理せず専門の業者に相談しましょう。

早期の適切な対応が、被害の拡大を防ぎ、結果的に費用を抑えることにも繋がります。

この記事が、給湯器の水抜きに関する理解を深め、ご自宅の給湯器を長持ちさせるための一助となれば幸いです。

日頃からの適切なメンテナンスで、快適なお湯ライフを送りましょう。

 

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